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なおログ

30歳。東京で働く会社員。心にじんわり広がる幸せ。

彼の人生じゃなくて「自分の人生」を生きる。

私は彼氏がうらやましかった。嫉妬にも似た気持ちがあった。

彼氏は私と違って、忍耐強くて感情の浮き沈みを表に出さなかった。学生時代からいつも人の輪の真ん中にいた人気者で、抜群のコミュニケーション能力があった。そうしてみんなと仲良くしながらコツコツと努力を続け、ついに仕事で大きなチャンスを掴んだのだった。私は彼氏と付き合っていた1年2ヶ月、それをずっと隣で見ていた。付き合い始めた頃、彼氏は会社で干されていて、腐って愚痴るのをなだめたりしたものだった。だから、ついにチャンスを掴んだ時は心底感動してホレボレしたし、同時に悔しくなるほどうらやましかった。

失恋して2ヶ月経った今だから分かる。私は「自分の人生を生きる」ことを忘れていたのだと思う。なんとなく「彼氏の人生の一部」になっていた(大好きな彼氏の一部になる事はとても誇らしくて幸せだった)。たった一度しかない人生なのに。今日という日は二度と戻って来ないのに。あったかい恋愛の甘い蜜に肩までヌルヌルと漬かってすっかり痺れていた。でもギリギリ正気を保っていた頭の一部が必死に訴えていたのだと思う。「彼氏がうらやましい」って。

別れてから、私は自分の人生をこの手に取り戻すべく、とことん自分と向き合った。

 

1.「サーチ・インサイド・ユアセルフ」(チャディー・メン・タン著)

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

サーチ・インサイド・ユアセルフ――仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

 

 そんな時に役立った本、1冊目が「サーチ・インサイド・ユアセルフ」。この本のタイトルは、Google社に実在する研修の名前であるらしい。いわゆる「マインドフルネス(=『今この瞬間』の自分の体験に注意を向けて、思考や感情にとらわれずに現実をあるがままに受け入れる心の持ち方)」を日常生活に取り入れる事を薦める内容。瞑想をはじめとするワークで、マインドフルネスを練習する事ができる。

元々「瞑想とかってスピリチュアルすぎてついていけない。やってて恥ずかしくなっちゃう」と思っていたのだけど、「バリバリ理系で現実主義思考のGoogleのエンジニア達にも受け入れられてきた研修!」というのがこの本のポイント。自分の心と体の声に耳を傾けると、なぜか癒されて活力がわいてくるから不思議。

2.「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健 著)

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 2冊目は、大ベストセラー「嫌われる勇気」。改めて紹介する事すら憚られるほど語り尽くされてきた、この本。私もおおいに納得し、衝撃を受け、そして背中を押された。「何をするにも人目を気にしてしまう」「たくさん選択肢があるのに、つい1番のお気に入りよりも無難な物事を選んでしまう」「幸せそうな人、うまくいっている人がうらやましくて仕方ない」ーそんな私のような方にぜひ読んで頂きたい1冊。

3.「7つの習慣」(スティーブン・R・コヴィー著)

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

  • 作者: スティーブン・R・コヴィー,フランクリン・コヴィー・ジャパン
  • 出版社/メーカー: キングベアー出版
  • 発売日: 2013/08/30
  • メディア: ハードカバー
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 そして3冊目は「7つの習慣」。こちらも紹介するまでもなく世界の大ベストセラー。もう古典的名著と言ってもいいのでは。私の座右の書

この本に教わった、大好きな考え方が2つある。まずはインサイドアウトという考え方。「環境や周囲の人たちに変化を求めるよりも、まず自分が変わろう!」というのがその主旨。人は自分の「関心の輪」に目を向けて、手に入れたいとか変えたいとか、もがいたりする。でも「関心の輪」には自分の影響が及ばないので、どんなにジタバタしても変わらない。本当に力を注ぐべきなのは、自分の影響が及ぶ範囲である「影響の輪」。まず「影響の輪」に力を注ごう。そうする内に「影響の輪」がどんどん広がって、「関心の輪」をも内包するほどになっていくよ…と。

次に「人生に主体的であろう」という考え方。人は人生に受け身でいる時、自分の事を「have」という物差しに当てはめて考える。「学歴がない」「お金がない」「結婚できない」「美人じゃない」………。 反対に人生に主体的である人は「be」という物差しで考える。「誠実でありたい」「ポジティブでありたい」「周りの人達に愛情をたっぷり注ぐ人でありたい」…。私はこれを読んだ時、自分の人生を「have」という物差しでばかり測って「あれがない、これがない」と否定していた事に気付いた。だから、悲しくて満たされなくて、人がうらやましかったんだ、と目から鱗だった。

 

本を読みながら、いつの間にか彼氏中心の考え方に染まっていて、自分の人生を見失っていた事に気付いた。そして「自分の人生を生きる」事を意識して毎日を送りはじめた。これが、何とも言えずめちゃくちゃ楽しい。カラカラの砂地にスーッと水が染み込んでいくように、心が嬉しさを感じているのが分かった。自分の人生が充実していると、他人の人生にも寛容になれる事も分かった。具体的にどんな行動を起こしたかは、また別の記事にまとめたい。

お題「読書感想文」

 

※11/16加筆修正